ひみつノート

とりとめのないただの日記です。

鍼体験

体調が思うように良くならないので、少しでもマシになる方法はないかと色々調べて鍼にたどり着いた。

鍼は、世の中の人々が良いと言ってはいるけれど、とっつきにくくていままで試したことがなかった。一度行ってみたくて何度か調べたことはあるものの、どこの鍼灸院が良いのか分からず、手を出せなかったのだ。


そんな折、近所に鍼灸院があることを知り、思い立って予約の連絡をしてみた。そこは病院に併設している鍼灸院で、一度病院で鍼を打っても大丈夫な状態か診察して、OKが出た人だけ施術が受けられるという仕組みをとっていたため、ひとまず病院の予約をした。


ただ、そこの病院にはあまりいい思い出がないのだった。数年前、リウマチが酷くなり立ち仕事が辛いと受診した時に担当の女性医師に、「辞めればいいじゃないですか。」とぴしゃりと言われたことがあった。「辞められないなら申請して座る仕事に変わればいいじゃないですか。出来ないんですか?」と言われ、何も言い返せないまま診察室を出て、悔しくて会計待ちで大泣きしてしまった。

簡単に辞めろと言うけれど、私にだってそれまでこつこつ積み重ねてきたものがある。なぜ医者だからといって、私のことを何も知らない人にそんな言い方をされなければいけないのだろうと思ったし、それに対して何と言い返せばいいのか全くわからなくなってしまった自分が情けなかった。


そんなわけで、近所なのに行くことがなくなってしまったその病院に、鍼を打つために再び向かうことになった。以前のその医師の名前を全く覚えていなかったので、一か八かで受診したけれど幸い違う先生に当たった。その先生は今の私の症状を親身になって聞いてくれ、無事鍼治療が出来ることになった。


改めて別日に鍼灸院へ向かう。初診なので20分程問診があり、いよいよ鍼を打つとなった。ネットで鍼について調べると、おびただしい数の鍼を打たれている人の画像がよく出てくるので、実際あんなに打たれたらちょっと怖いなと心配していた。けれども全くそんなことはなく、足首、腕、鎖骨、頭、腰などに、本当に、2〜3本ずつしか刺されなかった。

何なんだろうこの違いは。この2〜3本でもし体調が改善されたならば、100本刺す意味とは・・・など打たれながら考えていた。前にハライチのターン(ラジオ)で、岩井さんが鍼に行った時、普通のところよりも針が太くて、めちゃくちゃ痛いし血がツーっと流れてきたという話をしていたけれど、針の太さも全然太くなく、ちょっと痛いくらいだったので良かった。


仰向けになった状態で鍼を打ち終わり、「このまま5分おきます」という時間があったのだが、ものすごくリラックスして寝てしまい変な夢を見て起きた。このリラックスはすごいな、と思う。

回数は少ないが今までエステ等に行くと、気持ちいいし肌にも良いんだろうけど、施術中に「あと1,000円プラスするとこんな施術が受けられますよ」と言われ、「あっ、今日はいいです・・・」というのを何ターンも繰り返し、断り疲れて「1,000円ぐらい払ってしまおうか・・・いやいや・・・」となるお店もあるので全然リラックスできないこともあったのだが、今回はそういう商売っけが当たり前だけど0だったので、ものすごく楽な気持ちで過ごすことができた。


施術が終わり家に帰って数時間すると、言われていた通り体がとてもだるくなってしまった。これは、血流が良くなることによって起こるだるさらしい。だるくて2時間程寝て起きると、今度はみぞおちがキリキリ痛くなった。この痛みは時折起こるものなので、鍼のせいなのかどうかは分からない。

色々調べていると、鍼は好転反応といって、良くなる前に体の不調が出たりもするらしい。次はまた1週間後に行くのだけれども、なんとか少しでも効いて体調が良くなってくれればと思っている。