ひみつノート

とりとめのないただの日記です。

変わりゆく駅ビル

前の晩に12時間寝た日でも、きちんと夜中の2時までには眠りにつけることは私の長所である。

 

先日、用事があって駅ビルに行った。私の住む地方都市の駅ビルは、昔めちゃくちゃ栄えていたのにここ15年くらいで次々出来たショッピングモールにお客さんを取られ、今ではすっかりさびれてしまったという絵に描いたような衰退を遂げている。私も10代の頃はよく遊びに行っていたけれども今となっては年に数回行くか行かないかになってしまっている。

 

けれどその日はせっかく行ったのでお店を見て帰ろうと思い、久々に1人で駅ビルの店舗を回った。

空きテナントが増えてパーテーションで仕切られたり、ガランとした空間だけになっている場所も増えて寂しさを感じさせる。けれどちょうどセールをやっていたし、楽しめた部分もあった。

その駅ビルは昔から駐車場割引をやっていて、駅ビル内でいくら以上買い物をすれば金額によって駐車料金が何時間無料になる、というサービスがあった。そう、どこもそうだと思うけれども駅前は駐車料金がかかる。ひと昔前はそれが当たり前だったけれど、ショッピングモールは駐車料金がかからないのだ。これが、地方の駅前がさびれてしまう一番の原因なのではないかと思う。

 

その日も、コロナ禍だからなのか関係ないのか分からないけれどお客さんはほぼいなかった。密になる心配がなくて私はありがたかったけれど、お店側からしたら売れないほど苦しいことはないので本当に大変だと思う。

結局、2つの店舗で合計3,000円分ぐらい服を買った。それで駐車料金を1時間無料にしてもらおうとサービスカウンターに行ったら、私が来ていなかった1年の間に仕組みが変わっていて、レシートの合算が出来なくなっていた。なので、複数のお店でちょこちょこ買い物をしても駐車場は無料にはならず、1つのお店でたくさん買い物をしなければいけないということになっていたのだった。

べつに、気に入って買った服だし良いんだけれども、駐車料金が無料にならないと分かっていたら買ってなかったかもしれない・・・と思うと微妙な気持ちになる。そうすることが駅ビル側の利益になるなら仕方ないけれど。1つの店舗でまとまった買い物をすることは私には結構難しいし(大富豪ではないので)、いよいよ利用しなくなるかもしれないな。と思ってしまった。

 

駅前に行くと、10代の頃友人たちとなけなしのお金を握りしめて遊びに行ったことを思い出す。でもあの頃あった店舗は、今はもうほとんど無くなってしまったのだ。