ひみつノート

とりとめのないただの日記です。

47都道府県魅力度ランキングのこと

先週のワイドナショーで「47都道府県魅力度ランキング」の話になっていた。このランキングで44位になってしまった群馬県の知事が憤慨し、「県のイメージにマイナスの影響を与える可能性がある」と言って法的措置も考えているというニュースがあったのだ。

これなあ・・・と思って見ていたら、ダウンタウンの松本さんが、「山本知事が怒っていらっしゃるのは意外と理解できる、コロナで観光業がしんどい中でこの足の引っ張られ方はきついなと思う、ベスト10でいいと思う」(省略しています)と仰っていて、自分のなかのもやもやを言葉にしてくれたようなスッキリ感があった。

 

私の出身地は、それこそこのランキングでビリにはならないにしても、ずっとワースト10に入り続けているような場所だ。近隣住民しか日本地図でも場所は分からないし、影が薄いところなのだ。そういう所で生まれ育っていると、ずーっとうっすら劣等感を感じるというか、普段は「47都道府県魅力度ランキング?ふーん」くらいのスタンスで自分でもいるつもりなのだが、やっぱり心のどこかにささくれが出来ているのを感じる。多少なりとも生まれ育った土地に愛着はあるから、ずっと魅力度が低い低いと言い続けられると、ずっと少しずつ、本当に少しずつだけれど心が傷つき続ける。

ビリになったら逆においしい、最下位より真ん中くらいの順位のほうが印象が薄い。という意見もある。でも私はどうしてもそうは思えなくて、真ん中くらいで印象が薄かったとしても、ワースト5に入るよりはよっぽど良いと思ってしまう。

 

なので、考え出すとドツボにハマってぐるぐる回ってしまうので考えないようにしている、というのが、私にとっての「47都道府県魅力度ランキング」なのだ。もちろん、このランキングをばねに自分たちも上に行けるようがんばろう!と奮起するというのもそれはそれでプラスになることなのかもしれない。

けれど、私の小さい頃は今よりもっともっと田舎には文明が少なかったので、幼い頃から田舎で育ち、コンビニも無く、買い物も気軽に行けず、観たいアニメも放送されず、雑誌は一日遅れで発売され、ミュージシャンの方々もコンサートに来てくれない等、その当時感じていたたくさんの悔しさが蒸し返されるような気持ちになるのだ。田舎にも良い所はもちろんたくさんあるのだけれども。

 

たかだかこんなランキングひとつに気持ちを乱されないようになっていきたいと心から思っている。