ひみつノート

とりとめのないただの日記です。

チキン南蛮を食べに8年ぶりくらいにやよい軒に行った話

少し前、ケンミンショーでチキン南蛮が紹介されているのを見て以来、ずっとチキン南蛮が食べたいと思っている。という話を彼氏にしたら、やよい軒に行ったらいいと言われた。

彼はやよい軒が大好きで、アプリも駆使してやよい軒をとても楽しんでいる。ごはんはおかわり自由だし漬け物も本当にうまい、漬け物だけでごはん1杯食べられるといつも力説している。やよい軒に行っていない時でも、SNSに投稿されたやよい軒の画像を見、メニュー表を見、おいしいおかずに思いをはせている。

 

私もそこまでではないけれど、若い頃はよくやよい軒に通っていた。毎日のように残業していた頃、会社を夜中の12時に出て、料理をする元気は無いけれどしっかりごはんを食べたいという時に、通勤路にあったやよい軒にはずいぶんお世話になった。若かったのでだいたいミックスグリル定食やハンバーグ定食あたりを食べ、ごはんも2杯くらいは食べていた。

ほとんど仕事終わりに立ち寄っていたけれど、思い返せば休日も1人で出かけた日なんかはやよい軒にふらっと入ってしまったりしていたので、純粋に好きだったのだと思う。ここに来ればおいしいものが食べられるという安心感。

 

それが仕事を変わったこともあっていつからか行かなくなり、その間に食も細くなった。もう今行ってもごはんを2杯は食べられない。おかわり無料と言われると、1杯で終わらせてしまうと逆に損な気がするという貧乏性の間違った思考により、私はやよい軒に行かなくなってしまった。のみならず、生活圏内になくなってしまったのでやよい軒のことを考えなくなった。

だから私が再びやよい軒のことを気にし始めたのは今の彼氏と知り合ってからなのだ。彼がやよい軒やよい軒と言うので、そのたびに私もやよい軒に通った頃のことを思い出した。そういえば、行かなくなってしまったけどおいしいんだよな。

 

チキン南蛮を食べたいという気持ちはずっとあって、けれどお腹の調子が悪かったのでなかなか食べられなかった。今日こそはと思っていても、急にお腹が痛くなっておかゆですませてしまった日もあった。

その日も、元々チキン南蛮を食べるつもりではなく、うどんでも茹でようと思っていたところに彼氏からやよい軒のチキン南蛮定食の画像が送られてきた。食べたよという報告である。いいよなあ、こいつは胃腸が丈夫で食べたいものが食べられて・・・と思いつつ、じゃあ私も食べに行けばいいんじゃないの。と思いついた。

今の家から最寄りのやよい軒は近くない。車で向かって、こんなに遠かったっけ?と不安になりつつも無事到着し、念願のチキン南蛮定食を食べた。おいしかった。想像の3倍はおいしかった。

 

食べたいものを食べられる幸せはとてつもなく大きい。私は、自分はずっと食に大して興味の無い人間だと思っていた。けれどあちこち体調を崩して何でも食べられなくなってしまってから、自分に食べたいものがたくさんあることに驚いたのだった。

無事食べ終わって彼氏に、本当においしかった。行ってよかった。食べられて良かった。ということを何回も何回も話してしまった。やよい軒のチキン南蛮はおいしい。次に何を食べるかは今考え中である。