ひみつノート

とりとめのないただの日記です。

とりとめのない仕事の話

昨日は1件クレームの電話が来たけれど、今日は一転してとても平和な1日だった。

昨日はそのクレームの電話のせいで少し心が乱れていて若干喋りすぎたところがあったので、今日は私が喋るんじゃなくて、人の話を聞く1日にしよう。と思って出勤していたのだった。

 

以前森博嗣氏のエッセイを読んだ時に、仕事というのはトラブルが起きてこその仕事なのであって、何もトラブルも無くただルーティンをこなしているような日は仕事したと言えない、という風な一文があったのだけれど、そういう見方をすれば今日の私は仕事をしたとは言えないな、と思った。

けれど確かに最近は、部下の人が何かしらの失敗をしてしまって、そのフォローを頭をフル回転させてなんとか乗り切った時などが1番生きている感じがするというか、仕事をしている感じがするのだった。

 

仕事は割と楽しい。けれど、好きなことを仕事に出来ているのか、と聞かれればそれはまた違うのであった。そこがまた難しいところ。前の仕事は、100%好きな分野だった。けれど労働環境は今のほうが格段に良い。

だから今私は幸せだけれど、辞めてしまった昔の仕事のことを考えると、すごく好きだった人に振られたみたいな気持ちになって心臓が握り潰されるみたいになる。

 

先日、仕事関係で出会った、とある事情で学校に行っていない女の子のお母さんに頼まれて、一緒に洋服を選ぶ機会があった。

とてもおとなしい女の子で、私はほとんどその子の声を聞いたことがない。けれど、その子の気に入った服が見つかった時は今までに見たことがないような幸せそうな表情をしていたし、その親子と別れて見送る時に、その子がお母さんに向かって見せた笑顔が今までで1番可愛くて、やっぱり女の子はみんな可愛くなりたいし、その子が幸せになる手伝いが少しでも出来たのかもしれないと思うと、今日このお願いを引き受けて良かった。と思ったのだった。

 

別れ際、その女の子のお母さんにお菓子をたくさんもらった。大したことはしていないのに。お礼を言いたいのはこちらの方だったのに。