ひみつノート

とりとめのないただの日記です。

こんな日本の片隅で迷子

仕事が毎日11時くらいに終わって、私はほぼ毎日コンビニに立ち寄る。無駄に駐車場が広い田舎のコンビニの隅の方に車を留めて、シートを倒し、一息つくと、私はいつもそこから動けなくなってしまう。

時間も遅いし、サッとコンビニで晩ごはんを買ってすぐ帰ればいいのに、どうしても体が動かなくて、ツイッターを見たり、ラインを返したり、ウェブでマンガを読んだりしていると、毎日すぐ1時間くらい経ってしまう。

ひどい時はそのまま寝てしまって気付けば夜中の3時くらいになっていたりする。ああ、やってしまった。と思いながら起き上がった時の腰の痛さといったら気絶しそうな程で、顔をしかめて体を起こしながら、また眉間のシワが消えなくなる‥と思ってげんなりする。

 

一日中働いて疲れているんだから、さっさと家に帰って寝ればいいのだ。けれどどうも、この仕事終わりに車で過ごす1時間が私にとってのストレス発散になっているらしい。もはやそういうルーティンなのだ。

 

今日も、本来なら休みだったところを、少しだけ出勤して、いつもと同じくらいの時間に職場を出た。

昔、今とは全然別の仕事をしていた時は丸一日休めることの方が少なく、休日手当も出ない会社でせっせと日曜日も働いていた。今の職場は休日出勤も年に数えるほどしかないけれど、なぜだか今の方ががんばっている感が強く、「私はこんなによく働いて偉いなぁ」と、今日も自画自賛しながら帰ってきた。

若い頃は、働いても働いても満たされないというか、というかあの頃は忙しすぎてまともに物事が考えられなかったので、今はちゃんと人間らしく生きられているのかもしれない。

 

でもなかなかまっすぐ家に帰れない。

 

家で誰が待っているわけではないし、誰もいないのがさみしいわけでもない。家が嫌いだとかそういうわけでもない。けどなかなかすんなり帰れない。

私の車は小さい小さい軽なので、車内も狭いし足も伸ばせないし、ずっと車の中にいると狭苦しくて気持ち悪くなってくる。なのに、その車の中で薄ぼんやりタバコを吸いながら、あてもなくネットの世界を覗いていることが心の癒しなのだった。

 

田舎の夜は早くて、11時過ぎると(というか9時過ぎるともう)世界は暗闇、ちょっとぐらいなら道路を逆走しても大丈夫なくらいの人の少なさなので、家に帰れなかったとして行くところなんてないのである。

けれどそれでも家には帰れない。こんな日本の片隅で、迷子になったような気分。いつも。