ひみつノート

とりとめのないただの日記です。

ドラゴンボールの話

今ジャンプ+でドラゴンボールを読んでいる。知人にそのことを話すと、「こんなに新しい漫画がいっぱいあるのに今ドラゴンボール!?」と言われたけれど、私は今までドラゴンボールをきちんと読んだことがなかったのだ。

ドラゴンボールのアニメ全盛期に子供時代を過ごしたので、なんとなく毎週観ていたしなんとなくストーリーは知っている。けど不思議とアニメで一番印象に残っているのが悟飯がグレートサイヤマンをやっていた時代なのだった。あのへんを一番熱心に観ていたのだろうか。ほかのところも観ていたはずなんだけど。


だいぶ前からこつこつ読んでいたので、今やっと魔人ブウ編に入っている。魔人ブウが無邪気に人間をお菓子にして食べて、でも可愛がっていた犬を殺されかけてしまって怒りに我を忘れ、怖い魔人ブウができてしまったところ。このあたりはなんとなくアニメの記憶もある。子供の頃は、魔人ブウ怖いとしか思っていなかったけど、今読むとすごく考えさせられるストーリーである。ホラ吹きで調子のいいミスターサタン魔人ブウ編での立ち振る舞いはとても良い。


あと、大人になって改めてドラゴンボールを読んでびっくりしたことがいくつかあった。1つ目は、悟飯が産まれてからの悟空はほとんど天国(?)にいるということ。戦いの場面がクローズアップされるので人間界にいるように思っていたが、ほとんどこっちにいないんですね。寂しいね!そりゃ悟飯も、ピッコロさんを慕ってピッコロさんと同じ服を着るわ。と思った。


そして、これは私の完全な勘違いだったんだけど悟天は悟飯の息子だと思ってたら弟だった。そりゃそうか、未来のトランクス(ワンレン)が印象的だったから小さいトランクスがトランクスの息子みたいに思っていたけど、ちゃんと考えればそんなわけないのだ。色々勘違いしまくっていた。


そしてそして、一番衝撃的だったのがブルマとベジータが、トランクスが生まれた時点で結婚していなかったことだった。てっきり最初から夫婦なんだと思っていたら、ベジータは子どもだけ作って結婚せず、トランクスはブルマが育てていた。ベジータは違う星の人でしかも王子なので、価値観の違いや宗教的な問題があるのかもしれない(サイヤ人は家族の絆が薄いらしい)。しかもブルマが財力もあるし良い女すぎて、子育てに男の手などいらないのかもしれない。それにしても、こいつ何の責任も取ってないな!とベジータに対して思ってしまった。

そもそもベジータってえらく人気があるけれど、私は読めば読むほど「なんだこいつ」という気持ちが膨らんで彼に対して不満でいっぱいだった。プライドが高すぎるし偉そうだし、セル編のところでは充分セルを倒せそうなところまでいったのに、強いヤツと戦いたいみたいな理由で人造人間18号をあえて取り込ませ、セルを強くした結果自分は負けるというありさまで、「ほんとに何!?」と思った。みんなこいつのどこが好きなんだ!とずっと思っていた。


けれども物語が進むにつれて彼にも人の心というか、情というか思いやりというようなものが見えるようになってきて、魔人ブウ編でトランクスに「ママを大事にしろよ」と言って自分が犠牲になるシーンでは、あの、あの暴君だったベジータがこんな立派に・・・!!と思い感動してしまった。

おかげで、みんな、ベジータの一部分が好きなわけではなく、彼の今も昔も含めて全てが好きなんだろうな、私が知らないドラゴンボールのたくさんの新しいシリーズの中でも、きっとベジータの魅力的な部分ってたくさんあるんだろうな、と今は思うようになった。


今まだ魔人ブウ編の途中なので、ジャンプ+で最終話までたどり着くにはしばらくかかるけれど、ベジータの活躍を含め楽しみに読んでいきたい。