ひみつノート

とりとめのないただの日記です。

小旅行(6月17日の日記)

朝から整形外科捻挫のリハビリに行く。なんだかんだ捻挫をしてから2ヶ月経ってしまったけれど、まだ痛い。随分歩けるようにはなったけれど、まだ痛い。年末に手首を捻挫した時も治るのに3ヶ月くらいかかってしまったので、気長に考えないといけないのだろう。

 

リハビリが終わり、うどん屋さんに行った。昨日の夜「それって!?実際どうなの課」というテレビ番組で、からあげはいくら食べても太らないという説の検証をしていて、チャンカワイさんが1日60個のからあげを3日間食べており、大変そうだったがおいしそうすぎて、今日は絶対からあげを食べることに決めていた。

立ち食いうどん的うどん屋ではなく、チェーン店だけれどちょっとちゃんとしたうどん屋に行き、ざるうどんと、鯖寿司と、からあげ3個を頼んだ。食べているとだんだん旅行に来たみたいな気持ちになってきた。

 

私は人と旅行に行くのも好きだが、1人であてもなくふらっと遠くに行くのが好きで、コロナ前はよく一人旅をしていた。

でも旅行運が無いのか、出かけている時に限ってクレーム対応の電話が職場からかかってきたり、病人が出たから代わりに出勤出来ないかという電話がかかってきたりして精神的に疲れることが多かった。現実逃避がしたくて遠くに行くのに、現実がいつも着いてくる。

そうこうしているうちにコロナが蔓延し、私も体調が悪くなったりでもう2年くらい県外に出かけていない。2年もどこにも行っていないなんて、生まれて初めてくらいの感覚である。

 

そんなどこにも行けない生活のおかげで、うどん屋に来ただけでも小旅行に来たかのような気持ちになったのだ。それはなかなか素敵な気持ちだった。そして、せっかくなのでここから少し足を伸ばしてみようかな、という気になってきた。

最近、海が見たいな。とふと思うことが多くて、海有り県に住んでいつつも家から見えるわけではないので意外と見ることのない海を、今日見に行こうかな。と思った。

1週間後に入院するので、入院前に気持ちが軽くなることを今少しずつしていて(ケーキを食べるとか)、海を見て少し気分が良くなればいいな。というくらいの気持ちだった。

 

私の住んでいる地域は、海のそばにすぐ山がある地形なので、海に行くためにまず山に入る。山道を走っていると木々の合間から少しずつ海が見えてくる。晴れた日だと一瞬見える海が真っ青でとても美しい。

海沿いの道を車で走りながら、ラジオを切って窓を開けると波の音が聞こえて、海の匂いがした。

砂浜に波が打ち寄せるのも生で見るのは久しぶりで目を奪われそうになる。しかしこの道は、去年海を見ながら走っていた運転手が事故を起こしたとニュースになっていた場所なので、気をつけて走った。

こんなにきれいなら、見とれてしまうのも無理はないという気持ちに一瞬なる。運転中の誘惑はとても恐ろしい。

 

そこからまた山を登って、展望台のある公園に行った。田舎といえど普段ならもう少し人がいる場所だけれども、コロナのせいか展望台には誰もいなかった。

夕方から雨が降りだしてしばらく降り続くという天気予報だったけれど、ちょうど私が展望台に登ったときは晴れていた。本当に綺麗な青空だった。真夏の、痛いくらいの真っ青とは違って、とても目に優しい青が一面に広がり、その青が水面に呼応するように、海と空の境目が分からなくなるような風景だった。

何度か来たことがある場所だったけれど、今までで一番感動したかもしれない。

オンラインで楽しむのも素晴らしいけれど、このライブ感は何にも変えがたいものがあると思った。

 

しばらくすると、風が冷たくなってきて雲増えてきた。すると、真っ青だった海も灰色になるのだ。当たり前のことなのだけれども、それを目の当たりにすると新鮮な感動がある。

1回行ったしとか、地元だしとか思わず来られる時はまたここに来ようと思った。駐車料金が500円かかるのだけが気になるところではあるけれども。