日々もやついている。
些細なもやつきが多いのだ。そんなことでもやもやしてしまうなんて、と思うくらい些細なことなのだ。けれどもそのもやつきが晴れない。そういう性格だからなのだろうか。晴れ晴れした気持ちになかなかならないのだ。最近の天気みたいだ。
昨日、スーパーで買ったサラダを、冷蔵庫に入れ忘れて数時間経過してしまった。
でも真夏じゃないし、買ったばっかりだし大丈夫だろうと冷蔵庫に入れ一晩が経ち、次の日である今日、シーザーサラダドレッシングをかけて半分食べた。
その2時間後にひどい腹痛に襲われた。定期的にひどい腹痛がやってくることはあるのだけれど、久しぶりだったし動けないくらい苦しかった。冷や汗は出るし吐き気はするし、お腹は激痛だしで本当に最悪だった。
何が悪かったんだろう。生野菜を何時間も常温で置いてしまったから?シーザーサラダが私の体質に合わなかったから?それとも昨日食べたものが関係している?
お腹は痛いだけで、下すほどではなかった。主治医の先生はお腹を下してお手洗いに1日6回以上行ったら重症、と言うので、今回の私の症状は重症ではない。けれども原因も分からないし、本当なら大腸カメラをそろそろしてもらったほうが良いんだろうなあ・・・。と思う。ただ、大腸カメラは辛いので、できるだけやりたくないし・・・とうじうじしてしまう。
もやつきが治まらないまま日々を過ごしていたら、地元で開催されている展覧会がローカル番組で特集されていた。家から結構離れているけれど、行けない距離ではない。普段そのローカル番組を見ることはあまり無いので、たまたま見た時にこの展覧会の紹介をしているなんて、行けと言われているしか思えない・・・という気持ちになり、早速次の日に行くことに決めた。
行きは高速に乗らず下道を使ってのんびり走った。天気が良くて田舎道は気持ちが良かった。
私は一人旅限定の晴れ女なのだ。一人でどこかに行く時はだいたい晴れる。この空を誰にも見せてあげられないなんて申し訳ない!と思うくらい晴れる。(みんなきっとどこかでその空を見ている。)けれども人と出かけると、その人の分まで晴れさせてあげることはできない。残念なことに。
展覧会は古民家を会場にして行われていて、1階にも2階にも作品が置いてあって、世界観がしっかりあってとても素敵だった。会場周辺を散歩しながらもネガティブに襲われてしまったけれど、のどかな景色のおかげで随分気持ちは軽くなったように思えた。
帰りは久しぶりに高速に乗って帰った。何年も前は、ストレス発散したい時は短距離でも高速に乗ってビュンビュン走っていたけれど、久しぶりに乗ったらスピードを出すのが怖くて、80キロぐらいで走っていたら後ろが詰まってくるのでとても怖かった。
すべて県外に出ることなく、県内で完結できた小旅行だったので気も楽だった。
昔見た映像作品で、間違っているかもしれないけれども足立正生という人が言っていた言葉がある。
「何かを求めて遠くに行っても、遠くに何か特別なものがあるわけではなく、こっちでやっていたことの続きを、向こうでやっているだけなんだ。」
という、細かい部分は違っているけれど、こういったニュアンスだったと思う。
私は遠くに行くたびにこれを思い出す。結局すべては自分なのだ。遠くに逃げたからといって、自分が変わらなければ場所が変わっても何も変わらない。
新しいフェーズに進めるのは、自分自身にしかできないのだ。