ひみつノート

とりとめのないただの日記です。

20年ぶりに閃輝暗点になった

先日、20年ぶりに閃輝暗点になった。

 

閃輝暗点とは、視界に見えるはずのないキラキラ、ギザギザ、チカチカした光が見えて、一時的に視野が欠けたりする現象のこと。

片頭痛の前兆として出現することが多くて、キラキラが終わると強烈に頭が痛くなったり吐き気に襲われたりする。

 

私は昔から片頭痛持ちなので、10代のころから定期的に閃輝暗点になり、あまりにひどい時は吐いたりしていたのだが、大人になってから吐くほどの閃輝暗点に襲われたことはなかったのでてっきり体が安定したのだと思っていた。

けれども中年にさしかかった今、ふたたびあの恐ろしい光が目の前に現れたので、油断せず気を付けないといけないと思っている。

 

おそらく原因は、明るすぎるパソコンを見すぎたためなのだ。最近私はパソコンを買い替えたばかりでディスプレイの明るさを調節しておらず、必要以上に明るい画面で毎日作業していた。

それに加え、その日はクライアントの指示したファイルが全く見つからず、「見つからない」と報告するからにはあとから見つかるようなことがあってはいけないので、隅から隅まで真剣にファイルを探した。

「絶対になかった」と言い切れるくらい時間をかけパソコン画面を凝視して探した後、クライアントに「見つからない」という連絡をし、パソコンを閉じてスマホを見たところで視界がおかしいことに気づく。スマホの画面が見にくい。

 

最初は、「目の疲れだな」と思った。けれども、こんなにスマホ画面が見にくかったことは今までになかった。なんなら、右の下の方なんて見にくいレベルではない。もう何も見えない。何これ、怖い!と思ってスマホから目を離し、部屋の中をぐるっと見てみる。そうすると、スマホの画面以外も普段の見え方ではないのだった。まっすぐ前を見つめたとき、右の下の視野が欠けているのだ。

やばすぎる。脳に異常があるんだろうか。と焦っていると、右の下の視野が欠けた部分には、ギザギザした波状の光が見える。その光は、まさに庵点(和歌などの始めのところに書かれている山みたいな形の記号)のような形だった。そこで、「これってもしかして、偏頭痛が来る前に見えるあのチカチカしたやつ!?」と気付く。

 

調べてみると、それは閃輝暗点というらしかった。今回初めて名前を知った。だいたい10分〜20分で治まると書いてあるものの、本当に治まるんだろうか、一生このままだったらどうしよう。と思った。怖いので、外を見たり、横になってみたりしたが、すぐには治らない。しかも、もし治っても動けないくらい激しい頭痛が来るかもしれない。

最悪だなあ。と思ったけれど、もし動けなくなるならその前に晩ごはんを作らなければと、起き上がって支度を始めた。

 

台所に向かって料理をしていると、だんだんギザギザした光はなくなり、視界も戻ってきた。その後頭痛は起こったけれども、昔みたいなとんでもない頭痛ではなく、まだ動けるレベルのものだった。結果的に今回の閃輝暗点はそこまで酷い結果にはならなかった。本当に良かった。

ただ、その日から頭痛は丸2日くらい続いたし、視界は戻ってきたけどスマホタブレットなどのデジタル画面の見づらさは丸1日くらい続いた。

 

必要以上に明るいパソコン画面を長時間見てしまったのも良くないし、おそらく私はその間ほとんどまばたきをしていなかったのだ。それも良くない。

ちなみに、閃輝暗点の予防に効果のある栄養素は、

  • マグネシウム:あおさ 乾燥わかめ ごま アーモンド きなこ など
  • ビタミンB2:レバー 牛乳 卵 チーズ など

らしい。

 

私はレバーが食べられない。乳製品もお腹を壊してしまうのであんまり食べられない。

こういうのを見ると体質的に食べられないものが多くて絶望してしまうけど、バランスのいい食生活をして、きちんと寝て起きて、目の疲れに気を配って、閃輝暗点の起こらない生活をぜひ、していきましょう。