最近、身近な建物がどんどん取り壊されていっている。
個人病院、銀行、レストランなど、久しぶりに傍を通ったら何も無くなっていて、地面も平らに均されていたということが何度かあった。別にどこも頻繁に利用していたわけではないのだが、あったものが無くなってしまうというのはどうしてこんなやたらと切ない気持ちにさせられるのだろう。そんなことでいちいち心を乱されたくないのでしっかりしてくれよと自分に対して思う。
今日は、難病の受給者証を更新するための診断書を頼みに病院に行った。
のに、必要なものを忘れて暑い中家に帰ったりして無駄に運動してしまったりしてあまりスムーズにことが進まなかったのだけれども、それより何より診断書を一通頼むのに5,904円かかったことが一番の衝撃だった。
毎年こんなにかかっていただろうか?昨年はコロナのせいというかおかげというか、更新手続きをしなくても自動的に更新してくれる仕組みだったのだが、ということは昨年はお金を払っていなかったんだっけ?そのせいで今年はこんなに高いのか?
など、金額に驚いて朦朧とする頭で悶々と考えてしまった。
ただ、この受給者証のおかげで年間何十万もかかるはずの医療費がだいぶ安くなっているのは分かるしありがたい。そして医療従事者の方にきちんとお金を払うことが大事ということももちろん分かっている。
ただ、高い。せめて半額ぐらいにはならなかったのか。お金を安くしてもらうためにお金を払うとは・・・と、グズグズした考えがなかなか収まらない。
世の中の人々はどうなのだろうとTwitterで検索してみると、金額に戸惑っている人がたくさんいた。
ある人のツイートで、一生治らない病気なのに毎年更新しないといけないのは何なんだというものがあって、本当にそうだよなぁと深く同意した。
今は私は日常生活に支障がでるくらい悪い日が多いけれども、例えばそれが薬で抑えられたとして、日常生活が自由に送れるようになって、そしたらこの受給者証の更新って通らないんじゃないかと、考えてしまってゾッとする時がある。
日本はお金が無い。私も全然お金が無い。
でも国のせいにばっかりしていても仕方ないよなあとも、思うのである。